カンピロバクターに注意

           食肉やレバーの生食は控えましょう!!
 ここ数年、カンピロバクターによる食中毒が増えており、全国の食中毒統計では、事件数の第1位を占めています。

 肉類は十分に加熱調理して食べましょう。生食できる食肉は「生食用」と表示されたもののみ!

〔特徴〕
  鶏、牛、豚、ペットなどの動物の腸管に住んでいて、特に鶏の保有率が
 高い。
低温でも長期間生存する。少量の菌でも発症することがある。 
〔症状〕
  潜伏期間は27日(平均23日)と長く、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉
 痛、吐き気、腹痛、下痢、血便など。

 

 〔予防のポイント〕

@ 鶏刺し、鶏のたたき等の生食や加熱が不十分なメニューの提供を控える。
A 生レバー、ユッケ等を生食用として提供する場合は、「生食用食肉(注)の衛生基準」を満たして、「生食用」の表示のあるもの以外は使用しない。
子供、高齢者、抵抗力の弱い方は、たとえ生食用の食肉、レバーであっても食中毒の原因となることがありますので、生で食べることは控えてください。
B 食肉を調理する場合は、中心部まで十分に加熱する(75℃で1分以上)
C

食肉から他の食品への二次汚染を防止する。

冷蔵庫で保管する場合は、ビニール袋に入れる等、他の食品との相互汚染を防ぐ。
野菜、果物、調理済み食品等は、食肉と直接接触しないようにして提供する。

食肉を調理する加工台、まな板及び包丁等の器具は、専用のものを用いる。
食肉をとる箸などは、生肉用と加熱後の飲食用に区別して使用・提供する。

手指や調理器具の洗浄・消毒を十分に行う。

D 井戸水は完全に塩素消毒してから使用する。

 (注)生食用食肉:牛または馬の肝臓や肉であって生食用として販売するもの。

 

 

(参考文献)

(1)「知って防ごう食中毒マニュアル」東京法規出版 監修 山本茂貴(国立医薬品食品衛生研究所 食品衛 生管理部部長                     

(2)「食品衛生責任者研修会テキスト(平成17年度版)」監修 石川県健康福祉部薬事衛生課


その他、カンピロバクター関係リンク

  厚生労働省
     食中毒・食品監視関連情報 関連情報 「カンピロバクター食中毒予防に
    ついて(Q&A))〔PDF〕」
 2 食品安全委員会
     食中毒について 食中毒菌について 4 カンピロバクター〔PDF〕(H19.1)
 3 社団法人日本食品衛生協会
     知ろう!防ごう!食中毒「カンピロバクター食中毒」